根岸線山手駅徒歩8分の横浜市中区のピアノの教室の菊地です。今日は立野小学校の運動会でした。お天気に恵まれてよかったですね。来週はいよいよ梅雨入りらしい☔🐸

今日はレッスンのあと、夕方に調律師のYさんが来てくださいました。目的は、うちの大切なピアノ「ベヒシュタイン」の修理です。

実は今年の3月はじめ、突然“真ん中のミ”の音が出なくなってしまったんです。
うちのベヒちゃんは、なんと1927年生まれ!あと2年で100歳という大ベテランです。古いピアノですが、本当に良い音がして素敵な楽器です。

以前は時々弾きにくさを感じて、「もういや!」と思うこともありました。でも今では、音の響きやタッチがすっかり気に入っています。年月を重ねるごとに、だんだん“わかり合える”ようになってきた感じ。部屋の環境にもなじんできました(加湿。除湿には命かけてます😊)

今回、音が出なかった原因は「フレンジコード」という部品の紐が切れていたからでした。古いピアノなので、今のピアノとは少し作りが違う部分もあるのですが、それがまた魅力的でもあります。

ピアノって、本当に奥が深い楽器ですね。もう感動ものです。

さらに、2週間ほど前から調子が悪かった「ソフトペダル」(左側の一番端のペダル)も、ついでに見ていただきました。私は今まで、あのペダルはただ「音を小さくするもの」だと思っていたのですが、違ったんですね!

実は、鍵盤全体を少し横にずらして、音を柔らかく優しい響きに変えてくれる仕組みなんです。そして、その効き具合も細かく調整できると知ってびっくり。まさに“ソフト”にしてくれるペダルでした。今まで知らなかったなんて😢

Yさんのおかげで、すべて直していただき、ベヒちゃんはすっかり元気に。音もすばらしく、ますます大切な存在になりました。

なるほど、リストやドビュッシーがベヒシュタインを好んだ理由が、なんとなくわかってきた気がします。

わかりにくいけど紐がついているんですよ。昭和の手芸のリリアンの紐みたい