昨日3週間あまり続いたショパン国際コンクールが終わりました。
夜ごとショパン三昧の日々で、頭がショパンの曲でぐるぐる回っています(笑)
でも、あれほどたくさんの奏者と演奏をを一度に味わえるなんて、素晴らしく楽しい時間でした。
西本裕矢さんですが、本番でも本当に素敵な演奏を聴かせてくれましたが、残念ながらファーストステージで姿を消してしまいました。
それでも、あの全プログラム演奏会のときの情熱と丁寧な音楽づくりは、心に残っています。
そして今回、新しい出会いがありました。
桑原志織さんという日本のピアニスト。
今回初めて知ったのですが、彼女のショパンはとても印象的でした。
音がやわらかくて、ベースは迫力ある芯のある音。自然で、まるで語りかけるようなショパン。かなり衝撃だったのがファーストステージのノクターン。美しすぎる。この曲弾いてみたい💦一音一音に想いがこもっていて、聴いているうちに心がすーっと静まっていくような気がしました。
派手さはないけれど、音楽そのものの美しさを大切にしている姿勢に惹かれました。そしてとても自然な演奏。
コンクールという場でも、自分の音をまっすぐ信じて弾ける人――
そういうピアニストの音には、きっと聴く人の心を動かす力があるのだと思います。
結果は4位でしたが、結果よりも、「心に残る音」に出会えることが、何よりうれしい。
今後日本での演奏会のチケットは争奪戦になること間違いなし。
少し体の力がぬけた感じ。生徒ちゃんたちのコンクールがまだあるので気を引き締めます。