根岸線山手駅徒歩8分の横浜市中区のピアノ教室の菊地です。

今日は本当に12月なの?って疑問符がつく妙に暖かい一日でした。きっと明日からまた寒くなるんだわ💦

私は子育ては一応終了していますが。
今振り返ると、10年後、20年後のことまで考える余裕がありませんでした。

先の見えない不安や、
思い通りにならない出来事が重なり、
その時は、目の前の一日一日を過ごすことで精一杯だったように思います。

「今を何とかする」それだけで、必死でした。当時はかなりしんどかった。

時間が経った今だからこそ、
あの頃を少し離れたところから見られるようになりましたが、
当時は、その時間の意味がすぐに分かることはありませんでした。なんで私だけがこんなに大変なんだろうか・・・と。

 

コンクールを終えたこの時期、
生徒さんや保護者の皆さまの姿を見ながら、
ふと、そんな自分の子育てと重ねて考えることがあります。

結果が出ると、少し安心して。
出ないと、「この時間は、いったいなんだったのだろう」と、気持ちが揺れる。

そんな思いになるのは、とても自然なことだと思います。

長くピアノを教え、そして親として時間を重ねてきて、
今感じていることがあります。

結果が思うように出なかった時間も、すぐに形にはならなくても、
決して消えてしまうものではない、ということです。

舞台に立った経験。
思うように弾けず、悔しい気持ちになったこと。
それでも、音楽と向き合ってきた時間。

それらは、あとになって、
その人の中で静かに支えになることがあるように感じています。

私は、ピアノを「合否」や「順位」だけで
終わらせてほしくないと思っています。

大人になったとき、
ふと鍵盤に触れたくなる。音楽が、そっと寄り添ってくれる。

そんな
一生物の宝として、ピアノが心に残ってくれたら、うれしいです。

子育ても、ピアノも、その時は必死。
意味が見えてくるのは、少し先なのかもしれません。